「LAB CHAN ラボちゃん」
『70年代、私は小人だった』
時に、昭和97年、もとい、西暦2997年、もとい、いつだっていい。田宮&広川のタイムショック、もとい、タイムマシンに乗って1970年に行き、万博で三菱未来館に入って迷子ワッペンを・・・もとい。'70年代、冷戦下における宇宙開発がもたらすイメージは、〽まっさかさーまーにー落ちてチャレンジャー、炎のよーに燃えてチャレンジャー→と歌われた時に終わりをトウルルルル「あっもしもし、僕、スタンリー。手塚先生に次の宇宙ものの総合デザインをぜひ、あっもしもーし・・・」
結婚もせず、趣味の世界に給料をつぎ込む、独身貴族の僕の伯父さんに僕もなる!西の空に明けの明星がユーエフオーする時、エキスポタワーと太陽の塔の影が、重なる処を掘ってごらん。幻の御堂筋線が、ピエロ・ピッチオーニにもましてドラムンベースなバットマン&吉井和哉が、自分で考えたパビリオンを見せ合っている。「これ見てよ」「何これ」「究極の汎用猫型決戦兵器マジンパンダー」「かっこわるい!」「少年法に守られて、14歳のウメズ君が、パイルダーオン!」「それはお尻の穴、ちがうでしょ」「男の子同士だからこれでいいんだよ」
水銀、コバルト、カドミウム、鉛、硫酸、オキシダン、シアン、マンガン、バナジウム、クロム、カリウム、ストロンチウムでお馴染みのクロムモリブデン最新作『ラボちゃん』。テーマはもちろん『人類の進歩と調和』だ。ネコビトにこのテーマでイケるか?と問うた処、「人類じゃないから知らないね」と云いやがった。プハープハーである。
作・演出 青木秀樹
大阪公演 扇町ミュージアムスクエア
1997年11月上演
出演
石岡潤一
宮崎温子
フランソワ
チャイ
長田響子
なかた茜
安岡恵子
西野藍
森下亮
テリー
ハル
新里尚平
松が谷錦糸郞
塚本愛子
アリムラナオ
本郷崇士
酒井宏人
床田光世
三好淑子
谷本誠
青木秀樹